9月 26日 魅力溢れる巨大花の世界:PETAL Designのジャイアントフラワー事例5選
PETAL Designでは2015年にアトリエを開設して以来、商業施設やイベントにおける空間装飾を専門とし、独自のスタイルでインパクトのあるアート作品、ディスプレイ装飾を数多く手掛けてきました。特にジャイアントフラワーを使ったディスプレイは、単なる装飾ではなく、訪れる人々の記憶に残り、空間を彩るアートとして機能しています。これらの巨大な花々は、インスタ映えやフォトジェニックな要素が強く、空間全体に視覚的なインパクトを与えるとともに、人々の感性や情緒に訴えかける力を持っています。
今回は、PETAL Designが手掛けた数々のプロジェクトの中でも、特に印象的で記憶に残る5つの事例をご紹介します。それぞれの事例には、PETAL Designの独自のクリエイティビティと、空間演出のノウハウが存分に発揮されており、訪れる人々に強い感動をもたらしています。
グランフロント大阪 クリスマスツリー「Timeless Blossom」
2016年の冬、PETAL Designが手掛けた最大規模のジャイアントフラワーのクリスマスツリーが誕生。「Timeless Blossom」は、グランフロント大阪において夢や願いを叶えるクリスマスツリーとして展示されました。このプロジェクトは、空間演出家の長谷川喜美氏(ベルベッタデザイン)と木村貴史氏(plantica)とのコラボレーションにより実現しました。PETAL Designは、ジャイアントフラワーのデザインおよび制作を担当し、そのスケールとデザイン性で大きな話題を呼びました。
全長8メートルにも及ぶこの巨大なクリスマスツリーには、直径1.5メートルのジャイアントペーパーフラワーが77個使用され、壮大かつ華麗な空間が作り上げられました。クリスマスツリーの巨大な花と天井から吊るされた花々は、まるで空間全体が巨大な花畑のような幻想的な雰囲気を醸し出し、グランフロント大阪の象徴的なクリスマス装飾となりました。
長谷川喜美氏の演出により、光と花の織り成す壮麗なビジュアルは、訪れる人々に深い感動を与えました。特に、光が花々に当たることで生まれる陰影や色彩のグラデーションが、空間に一層の深みを与え、訪れる人々は壮大なアート作品としてこのインクルーシブな空間を体感しました。多くの来場者がこのクリスマスツリーの写真を撮り、SNS上で共有したことで、インスタ映えスポットとして瞬く間に広まり、クリスマスシーズンの象徴として愛されました。また、数々のメディアでも取り上げられ、この装飾はPETAL Designの代表的な作品の一つとなりました。
ジェイアール名古屋タカシマヤ / FRESH SPRING 2018
2018年2月、PETAL Designはジェイアール名古屋タカシマヤの春の装飾ディスプレイを担当しました。このディスプレイは、「花の妖精」をテーマに、春の到来を祝う空間演出を施したもので、色鮮やかなジャイアントフラワーが館内を華やかに彩りました。花々のデザインは、MEGUによるドレスと共に、春の軽やかさと幻想的な要素を融合させたものです。
特に注目を集めたのは、商業施設内にふんだんに使用されたイエローやピンクのジャイアントペーパーフラワーです。これらの花々は、春の訪れを象徴するとともに、非日常的な美しさを来場者に提供しました。PETAL Designの作品は、単なるディスプレイを超え、空間そのものを美的に再構築し、来場者に感動と驚きを与えるものとなりました。
また、この装飾は閉店後から開店までの限られた時間で施工されるというチャレンジもありましたが、チームの連携と計画的な進行により、見事に完成しました。このようなPETAL Designの高い技術力と効率的な施工力が、商業施設全体をフォトジェニックな空間に生まれ変わらせ、来場者はその場で写真を撮り、SNSに投稿するなど、施設のプロモーションにも貢献しました。
Matsuyama Design Week 2018 「Camellia Venus」
松山で毎年開催されるMatsuyama Design Week 2018では、PETAL Designが松山の市花「椿」をモチーフにした巨大な花のインスタレーションを担当しました。このプロジェクトは、長谷川喜美氏(ベルベッタデザイン)によるデザインで、街の象徴ともいえる「椿」をテーマにしながら、女神をイメージしたインパクトのある空間を創り出しました。
この「Camellia Venus」と名付けられたインスタレーションは、松山市内の商業施設や公園を回遊する形で展示され、来場者にとっても大きな話題となりました。ジャイアントフラワーを通じて地域の象徴である椿を表現し、その美しさと力強さを視覚的に体感させることで、地域の活性化にも寄与しました。この作品は、そのフォトジェニックなデザイン性から、地域の観光客誘致にも大きな効果を発揮し、多くのメディアでも取り上げられました。
ジャイアントペーパーフラワーが咲く「都会のヒマワリ畑」
2022年、KITTE丸の内で開催された「SUMMER KITTE」では、ジャイアントペーパーフラワーによる「都会のヒマワリ畑」が登場しました。この空間は、都会のど真ん中で夏を象徴する巨大なひまわりが咲き誇り、訪れる人々を包み込みました。最大で高さ3.5メートル、直径1.5メートルのひまわりが70輪も配置され、まるで巨大なひまわり畑の中を歩いているかのような体験を提供しました。
このプロジェクトは、総面積がテニスコート8面分にもなるクレープペーパーを使用したもので、その圧倒的なスケールが来場者に強い印象を与えました。PETAL Designの作品は、単なる視覚的なインパクトだけでなく、訪れる人々が空間そのものに没入し、日常生活から解放される特別な体験を提供しました。SNSでは、このひまわり畑の写真が多くの人々にシェアされ、「都会で体験できる夏の風物詩」として広く注目されました。また、本プロジェクトは「日本空間デザイン賞 2023 Longlist (入選)」しています。
ITOCHU SDGs STUDIO DOME第三弾「願う世界へ」
2023年、ITOCHU SDGs STUDIOで行われたアートインスタレーション「願う世界へ」では、PETAL Designがサステナブルな素材を活用したジャイアントフラワーによる作品を制作しました。このインスタレーションでは、環境に配慮したPapticという紙を使用し、大小さまざまな純白のひまわりが空間に咲き誇りました。これらの花々は、持続可能な未来への願いを象徴しており、PETAL Designのサステナブルなデザインへの取り組みが感じられる作品となりました。
イベントでは、子どもたちが白いひまわりにカラフルなペイントを施すワークショップも開催され、花々がカラフルに変わっていく様子が多くの来場者を楽しませました。この作品は、単なるディスプレイにとどまらず、持続可能性や多様性といった現代社会が抱える重要なテーマを視覚的に表現することで、来場者に深いメッセージを伝えるものとなりました。特に子どもたちにとって、このインスタレーションは芸術と環境問題への理解を深める貴重な体験となり、社会的な意義を持つ作品として高く評価されました。
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