5月 02日 国宝 瑞龍寺「光彩陸離」に咲くジャイアントフラワー|PETAL Designの花のインスタレーション

咲きて、うつろう。
国宝 瑞龍寺 春の特別夜間拝観「光彩陸離」に咲く、PETAL Designの花のインスタレーション
花と花のあいだ。
現実と幻想のあいだ。
その境目を歩くように、瑞龍寺の夜に花の時間が始まります。
2026年春、富山県高岡市の国宝 瑞龍寺で開催される春の特別夜間拝観「光彩陸離(こうさいりくり)」にて、PETAL Designは大茶堂の空間にジャイアントフラワーのインスタレーションを展開しています。
今回の作品コンセプトは、「咲きて、うつろう」。
花は、咲いた瞬間だけが美しいのではありません。
ひらいたその先で、色を深め、形をほどき、光に揺れ、風に触れながら、なお美しく移ろっていくものです。
人の心もまた、同じように、出会いや季節に揺れながら、その時々の花を咲かせていきます。
瑞龍寺の静謐な夜に咲くのは、単なる装飾としての花ではありません。
見る人が歩き、立ち止まり、視点を変え、最後には自分自身も作品の一部になっていく。
そんな時間を内包した、花のインスタレーションです。

国宝 瑞龍寺ライトアップ「光彩陸離」
国宝 瑞龍寺ライトアップ 春の特別夜間拝観「光彩陸離」は、2026年4月22日(水)から5月5日(火・祝)まで開催されています。期間中は18:00〜21:00、最終受付は20:45まで。4月22日のみ19:00〜21:00の開催です。会場は富山県高岡市関本町35の国宝 瑞龍寺。高岡駅瑞龍寺口より徒歩約10分の場所にあります。
瑞龍寺は、高岡開町の祖であり、加賀藩二代藩主・前田利長公の菩提寺として知られる歴史ある寺院です。今回の夜間拝観では、ライトアップや幻想的な音楽によって大伽藍を演出し、特別な夜の瑞龍寺を楽しめる構成となっています。
PETAL Designが作品を展開するのは、大茶堂。
大茶堂は夜間拝観のみ見学できる空間で、ジャイアントフラワーの展示はフォトスポットとしても紹介されています。
歴史ある建築。
夜の光。
静けさの中に流れる音。
そして、そこに咲く花。
今回の展示では、瑞龍寺という文化空間が持つ荘厳さを損なうことなく、花によってもうひとつの時間を立ち上げることを目指しました。

コンセプトは「咲きて、うつろう」
「咲きて、うつろう」という言葉には、花の一瞬の美しさだけではなく、その先に続いていく変化へのまなざしを込めています。
花は、咲くことで終わるのではありません。
光の角度によって表情を変え、見る距離によって印象を変え、時間の流れとともに少しずつ違う姿を見せてくれます。
その移ろいの中にこそ、完成された美しさとは異なる、深い魅力があります。
それは、人の心にも似ています。
ある場所で出会った景色。
ふと足を止めた瞬間。
誰かと一緒に見た光。
写真に残した表情。
同じ作品を見ていても、一人ひとりの心に咲く花は少しずつ違います。
今回のインスタレーションでは、花そのものを鑑賞するだけでなく、花と花のあいだを歩き、視点を変え、写真を撮り、最後には来場者自身も作品の一部になっていくような体験を設計しています。

大茶堂に広がる4つの花の情景
今回の大茶堂には、4つの作品が展開されています。
それぞれの作品は独立したフォトスポットでありながら、全体として「咲きて、うつろう」というひとつの時間を構成しています。
最初に来場者を迎えるのは、花と花のあいだ、現実と幻想のあいだへと誘う「花のあわい」。
そこから、立つ場所によって景色が変わる「開花景」へ。
さらに、夢と現実が同じ場所で咲く「ゆめうつつ」を通り、最後には来場者自身が花になる「顔、咲いてます。」へとつながっていきます。
鑑賞するだけでなく、歩き、立ち止まり、撮影し、最後には自分自身も作品の一部になる。
その体験全体が、今回の瑞龍寺におけるPETAL Designの花のインスタレーションです。

花のあわい
現実と幻想の境目へ
最初に訪れるのは、「花のあわい」。
花と花のあいだ。
現実と幻想のあいだ。
こちら側と、まだ名づけられていない向こう側のあいだ。
「あわい」とは、はっきりと線で分けられる境界ではありません。
気配のように滲み、知らぬまま人を包み込むもの。
この作品は、来場者を日常から花の時間へと誘う入口のような存在です。
瑞龍寺の夜に足を踏み入れたとき、そこにあるのは、いつもの現実とは少し違う空気です。
花はその空気を受け止め、見る人をゆるやかに展示の奥へと導いていきます。
花の大きさや色だけで驚かせるのではなく、空間の感覚そのものを少しずつ変えていく。
「花のあわい」は、今回の展示全体の始まりを告げる作品です。
日常から非日常へと気持ちを切り替える導入演出として、来場者を自然に展示世界へ引き込む役割を担っています。

開花景
立つ場所によって、景色は変わる
次に現れるのは、「開花景」。
蕾は、静かに景色を変えていく。
小さな兆しは、やがて空間そのものを咲かせる。
近くにあるものは現在のようで、遠くにあるものは未来のようでもある。
立つ場所が変われば、見える景色も変わる。
この作品では、花を通して、時間と視点の移ろいを表現しています。
「開花景」の魅力は、ただ目の前の花を見るだけではなく、自分の立つ位置によって景色が変わっていくことにあります。
近づいて見る花。
少し離れて見る花。
カメラを構えたときに、初めて重なり合う花。
見る人の位置が変わるたびに、花の見え方も変わります。
それは、同じ場所にいても、心の置き方によって景色が変わることにも似ています。
特定の位置から撮影すると、離れた花々が同じ大きさに咲きそろって見える構成も、この作品の見どころです。
来場者は、ただ用意されたフォトスポットに立つのではなく、自分自身で「美しく見える場所」を探していきます。
その小さな探索が、鑑賞体験に奥行きを生み出します。
撮影位置を探す楽しさを設計することで、来場者の滞在時間や回遊性を自然に高めるフォトスポットになります。


ゆめうつつ
夢と現実が、同じ場所で咲く
続いて現れるのは、「ゆめうつつ」。
見たことがある気がする。
けれど、まだ誰も見ていない気もする。
透ける花々は、触れれば消えそうで、離れればいっそう鮮やかになる。
夢と現実は、向かい合っているのではありません。
ときに、同じ場所で咲いています。
この作品では、花の存在が少しだけ曖昧になります。
そこに確かにあるのに、どこか幻のようでもある。
現実の空間に置かれているのに、夢の中で見た景色のようにも感じられる。
透け感のある花は、光を受けることで輪郭を変えます。
近づけば素材の繊細さが見え、離れれば空間の中にふわりと浮かび上がる。
瑞龍寺の夜という特別な時間の中で、花は現実と夢の境目を揺らしていきます。
「ゆめうつつ」は、今回の展示の中でも、光との関係が特に印象的な作品です。
見ているものが現実なのか、記憶なのか、夢なのか。
その曖昧さを楽しむことで、来場者はより深く花の時間へと入り込んでいきます。
透け感のある素材と照明を組み合わせた表現は、夜間イベントやイルミネーション装飾にも展開しやすい、PETAL Designの得意領域です。



顔、咲いてます。
最後に、人が花になる
最後に待っているのは、参加型のフォトスポット「顔、咲いてます。」です。
花を見に来た人が、最後に花になる。
笑った顔も、照れた顔も、迷いの残る顔さえ、その日の咲き方。
咲くのに、理由はいりません。
あなたの顔で、この展示は完成します。
この作品では、来場者自身が花の一部になります。
最初は花と花のあいだを歩いていた人が、景色の変化を感じ、夢と現実のあいだを通り、最後には自分自身の顔を花として咲かせる。
それは、今回の展示全体の流れを締めくくる、とても象徴的な体験です。
鑑賞者として花を見るだけでなく、自分自身が作品の一部になる。
その瞬間、展示は一方通行の鑑賞ではなく、記念写真として、思い出として、誰かに伝えたくなる体験として完成します。
PETAL Designが大切にしているのは、巨大な花をつくることだけではありません。
その花の前で、人がどう立ち止まるのか。
どんな表情になるのか。
誰と写真を撮り、どんな記憶として持ち帰るのか。
空間装飾の先にある、人の表情まで含めてデザインすること。
それが、PETAL Designの考えるフォトスポットであり、花のインスタレーションです。
来場者の表情そのものを作品に取り込むことで、SNSで共有したくなる体験と、記憶に残る写真を同時に生み出します。


OTHER NEWS
-
イオンモール大高「ジャイアントフラワーづくり」レポート
19 5月, 2025 7 Likes -
咲くことは、祈ること。国宝・瑞龍寺で咲いたジャイアントフラワー
25 4月, 2025 8 Likes -
中日ビル開業1周年記念「出会いの花が咲き誇る」
10 4月, 2025 6 Likes



